三江線の旅(店長の夏休み)
8月30日から夏休みを頂いて来年春に廃線となる三江線の旅に
4泊5日で出かけてきました。
三江線の旅は朝早い。
三次駅5:38発の江津行き列車に乗り込みます。
三江線とは広島県の三次駅と島根県の江津駅を結ぶ
全長108キロの鉄道です。
利用客の減少により来年3月31日で全線が廃線となります。
最初の目的地は潮駅。7:31着。
この駅は何といってもホームからの絶景が有名なのです。
見てください。この景色!
青空、山々の深い緑が透き通った江の川の水面に写る絶景。
その中を定時に颯爽と現れる三江線。
7:55発三次行き電車に乗り込みます。
次の目的地は宇都井駅。8:14着。
この駅は日本で一番高い場所にある駅として有名なんです。
地上20mのところにホームがあります。
ホームまで116段の階段を登ります。
近所のおばさまが足のリハビリにと何度も昇り降りされていました。
少し離れたところから見た宇都井駅。
駅を降りたはいいが、次の電車まで3時間近くあるので
隣駅まで歩くことに。島根県と広島県の県境を歩きます。
こんな景色を眺めながらのんびり歩きます。
宇都井駅出発から1時間ほどで伊賀和志駅に到着。
どこまでも続く青い空を眺めながら
次の11:03発の石見川本駅行き電車を待ちます。
石見川本駅は三江線の中で始発駅と終着駅を除いた
全駅の中で最も大きな駅。
この日8/31は三江線全線開通日ということで
駅前では三江線の誕生日イベントが催されていました。
駅目の前の新栄寿しで「寿し蕎麦セット」を頂いた後、
喫茶Kで本格アイスコーヒーを頂きました。
実は途中で降りた宇都井駅で一緒に降りたのが彼。
大学生の彼は夏休みを利用して鉄道旅をしているのだとか。
ランチとお茶は彼と一緒にしたのでした。
彼はこの後、四国を巡り、最終目的地は
新潟の「土合駅」にすると言っていました。
どんな素敵な旅をしたんでしょうか?
そんな彼とは途中駅でお別れ。
今日は終点江津で下車して下府駅近くにある
日本海を望む宿に宿泊。
部屋でテレビを見ていたら偶然にも地元のニュースで
石見川本駅の三江線誕生日イベントのニュースが流れていました。
宿から眺める日本海に沈む夕日。
この夕焼けを眺めながらのお風呂は贅沢な時間でした。
翌日は下府駅5:26発の出雲行き電車でスタート。
5:53江津駅発の三次行きに乗って再び三江線の旅に。
三江線は江の川に沿って延びる電車。
だから車窓からの景色は江津から三次行きなら進行方向左側
三次から江津行きなら進行方向右側の方が
江の川の雄大な景色が見れて美しいのです。
石見川越駅前の風景。駅前ですよ。駅前。
明塚駅前。駅前ですよ。駅前。緑と青しかない風景。
江津駅から3時間13分かけて9:06目的の長谷駅に到着。
長谷駅に停車する三江線。貴重な写真です。(笑)
何故この駅にきたかったかって、1日上下線で
5本しか電車が停車しない秘境駅だからです。
9:06にこの駅に到着しても次の電車は江津方面行は5時間後。
三次方面に至っては明日の7:20まで電車がないため
隣駅まで歩くことに。
隣駅の粟屋駅前広場。
粟屋駅駅舎。
さよなら三江線の文字がお出迎えしてくれています。
そして2日連続で石見川本駅で下車。
この日のランチはふくむら食堂のマジオムライス。
中身はウインナー3本、唐揚げ3個、ハムなどの具材が入って
ボリューム満点。
14:54に江津駅に到着し下府駅から宿に向かう途中
猫さんに会いました。
すげー甘えん坊のニャーコ。
「ニャー」というと「ニャー」と返してくれる愛嬌の良さ。
あまりに可愛かったので長い間よしよししてました。
翌日は山陰本線で北上し鳥取方面へ。
真っ青な空と、山々の深い緑と列車の赤のコントラストが
あまりに鮮やかな山陰本線の列車。
そしてここが目的の秘境駅の居組駅。
列車が去った後はセミの鳴き声しか聞こえない深い山の中。
駅舎から外を見るとこんな幻想的な光景が。
鳥取駅で購入したお弁当をここで食べることに。
凄く彩り鮮やかなお弁当ですよね。おいしかったなぁ。
山陰本線が定時に迎えに着てくれました。
次の目的地はお隣の東浜駅。 ここがまた絶景スポットなんです。
駅前から日本海が見えちゃうんです。
しかも駅が綺麗で駅のトイレがウォシュレット付き。
これが一番嬉しかったかも。(笑)
白浜の海が一望できる贅沢な時間を過ごしました。
こんな感じで店長の夏休みは終わりました。
夏の一人旅。凄く青春した気分になれました。
昨日まで普通にそこにあって動いていた三江線。
来年4月1日には動かなくなり線路やホームは鉄道遺産へと変わる。
昨日までそこにあって役割を持っていたものが
今日からは使われなくなる。
そんな虚無感を感じながらの旅でした。
次はどこに青春しに行こうかな。